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2023 年度 研究成果報告書

性差解析を通した自閉スペクトラム症の病態分子基盤の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06594
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

田熊 一敞  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (90289025)

研究分担者 松崎 伸介  森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (60403193)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / バルプロ酸 / 性差 / マウス / 社会性障害
研究成果の概要

本研究では,研究代表者らが自閉スペクトラム症 (ASD) マウスモデルとして確立した「“雄性”の胎仔期VPA曝露マウス」と,ASD様行動が誘導されなかった“雌性”の胎仔期VPA曝露マウスとの“性差”を指標として,ASDの中核症状様行動の発現に関わる誘導分子あるいは抑制分子を解明することを目的とした.まず,胎生12.5日目のVPA曝露が,雄性仔マウスにおいてのみ社会性行動の低下を引き起こすことを確認した.VPA曝露6時間後の雌雄の胎仔マウスの大脳皮質より調製したtotal RNAを用いてRNAシークエンシング法により遺伝子発現の網羅的解析を行い,有意な増減を示す数十個の分子を検出した.

自由記述の分野

神経薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の疫学調査より,ASD発症が遺伝的要因だけでは説明できないことが明らかとされ,特に,胎児期の母体の感染や薬物摂取,および産科的合併症など胎生期・周産期の母体環境要因が注目されている.さらにこの4~5年は,遺伝的要因および環境要因とともに“性差”に関する報告が急増しており,“性差”の観点からASDの病態解明にアプローチしようとする研究の潮流が起きている.したがって,“性差”を指標としてASDの病態分子基盤にアプローチを試みた本研究は国内外の動向と一致するものであり,その成果は,ASDの病態研究の発展と新たな治療薬の開発に貢献しうる学術的ならびに社会的意義の高いものと評価される.

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公開日: 2025-01-30  

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