研究課題/領域番号 |
21K06596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
入江 徹美 熊本大学, 大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター, 特任教授 (60150546)
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研究分担者 |
石塚 洋一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (70423655)
近藤 悠希 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 准教授 (90721879)
竹尾 透 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (10517014)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ニーマン・ピック病C型 / シクロデキストリン / 聴覚障害 / 神経障害 / 肝障害 |
研究成果の概要 |
ニーマン・ピック病C型は、コレステロール輸送障害による先天性代謝異常症である。2-hydroxypropyl-β-cyclodextrin (HPBCD)が画期的な治療薬候補として注目され、世界規模の臨床試験で有効性が確認されたが、有害反応として聴覚障害が問題となり、適応取得のボトルネックとなっている。本研究では、HPBCDの聴覚毒性機序の解明、安全性に優れる新規治療薬の探索を行った。その結果、HPBCDが内耳の外有毛細胞をコレステロールを引き抜くことで傷害すること、聴覚毒性投与量と治療用量を分けることが可能であることが示された。また、HPBCDに代替する新規治療薬候補を見出した。
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自由記述の分野 |
医療薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NPCはリソソーム病に分類される先天代謝異常症で難病指定されている。その治療薬候補であるが聴覚障害の有害反応が問題視されているHPBCDの聴覚毒性機序の一部を解明した点、また、聴覚障害性とCD誘導体の構造毒性相関を明らかにした点で、学術的意義が極めて高いと考える。また、それらの知見に基づき、HPBCDの至適投与量とゆり安全な新規治療薬候補を見出した点で、難病治療に貢献できる社会的意義の高い成果を得たと考えられる。
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