• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

漢方薬を活用した新規適応障害治療薬開発のための基礎研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K06620
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関日本大学

研究代表者

宮岸 寛子  日本大学, 薬学部, 講師 (30642417)

研究分担者 小菅 康弘  日本大学, 薬学部, 教授 (70383726)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードストレス / 漢方薬
研究成果の概要

本研究は、抑肝散やストレス症状に用いられる漢方薬の詳細な作用メカニズムを解明することで、ストレス刺激が誘発する適応障害(適応反応症)に対して、安全性が高く、有効な薬物治療法の提唱を目的とする。
マウス海馬神経細胞HT22細胞を用いて、ストレス負荷により脳内で上昇することが知られているコルチコステロンが誘発する神経毒性に対して、保護効果のある漢方薬の探索を行った。抑肝散を含むストレス症状に用いられている漢方薬のうち、半夏厚朴湯が、コルチコステロンによる細胞生存率の低下を抑制した。以上より、半夏厚朴湯はグルココルチコイドの上昇が関与する神経障害を抑制することで、適応障害を改善する可能性が示唆された。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

適応障害やうつ病、不安障害などのストレスと関連が深い精神疾患で医療機関を受診する患者数は近年増加している。現在、適応障害による抑うつや不安の治療に、抗うつ薬や抗不安薬が用いられるものの、抵抗性を示す例も多いのが現状である。漢方薬は、抵抗性を示す例に対して効果を示すことや、抗うつ薬や抗不安薬との併用投与により治療効果を増大することがある。しかしながら、漢方薬の作用メカニズムの詳細は一部を除いて明らかにされておらず、EBMが必須とされる現代医療においては、科学的な根拠の積み重ねが求められている。本研究をさらに発展させることにより、漢方薬の作用メカニズムの解明を行うことができると考えられる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi