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2023 年度 研究成果報告書

大型藻類生活環をコントロールする分化誘導低分子の最適構造および関連遺伝子の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06638
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関徳島文理大学

研究代表者

山本 博文  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (70461366)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード構造活性相関 / 化学合成 / 分化誘物質 / アサクサノリ
研究成果の概要

かつて日本中の沿岸で養殖されていたアサクサノリ(Neopyropia tenera)は、今や絶滅危惧I種藻類 (CR+EN) に指定されている。近年、海水温の上昇や水質変化が引き金となって、養殖海苔の水揚げ量は「右肩下がり」に歯止めが掛からない。このような状況のもと、報告者は、アサクサノリ生活環を好循環させる低分子有機化合物を構造活性相関研究を通じて探索した。そして、光学活性なヒダントイン誘導体が効果的な単胞子分化誘導活性を示すことを見出した。本申請研究では、この新知見のさらなる進展と実養殖への応用を目指して陸上養殖も検討した。

自由記述の分野

ケミカルバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

海苔の養殖はドリュー女史がその生活環を明らかにしたことで始まった。しかし、その生活環における世代交代のメカニズムや発現因子等については不明で、その後の技術開発が進まない要因の一つになってきた。特に、無性生殖サイクルにおいては、これまでも養殖技術への応用を念頭に様々な研究グープや自治体が注目してきたが、鍵となる単胞子への分化を誘導する条件や効果的な物質の特定には至っていない。したがって、本研究成果から得られた単胞子分化誘導物質と,それを利用したアサクサノリ単胞子の採苗、葉状体への培養などの研究成果は,学術的領域から実養殖まで広範囲に影響を与える社会的インパクトの高い成果である。

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公開日: 2025-01-30  

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