研究成果の概要 |
本研究では2017年から2021年までに医療機関を外来受診し糖尿病の病名が付与された341,667人(男性184,257 人 (53.9%)、女性157,410 人 (46.1%))を分析した。結果より、COVID-19の流行が拡大し始めた2020年2月前後の介入ポイントで、糖尿病患者の外来受診は約6%減少し、初診においては約16%減少したが、再診患者の減少は約2%に留まっていた。尿検査やHbA1cの測定件数も減っていたが、HbA1cの平均値でみると全期間で横ばいであり、COVID-19流行下において糖尿病患者の受診控えは一定程度みられたものの、患者の病状悪化までは至らなかったことが示された。
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