研究課題
本研究の目的は、医療・介護の連結データを構築し、これを活用することで、社会問題である介護リスクとポリファーマシーの関連性を明らかにし、ポリファーマシーの是正と介護予防の双方につながるエビデンスを明らかにすることである。この目的に向け、これまでに構築されてきた地域調剤情報共有システムのクラウドサーバーにある調剤情報に、医療レセプトデータ・介護レセプトデータ・健診データ・住民データ(死亡データ等)を連結させ、調剤情報と介護状況を紐づける新規プラットフォームを構築する。構築したプラットフォームを活用し、医療・健康情報を統合した解析を行うことで、地域レベルにおけるポリファーマシーの実態を明らかにすることをめざす。【2021年度】当初の計画通り以下の手順で研究を行なった。(1)調剤データと医療レセプトデータ・介護レセプトデータ・健診データ・住民データ(死亡データ等)を連結させたプラットフォームを作成した。(2)研究目的を達成するために必要な項目を以下より検討し選択した。①基礎データ(年齢、性別、居住地など)②多剤併用状況(併用薬剤数、薬剤内容、など)③介護情報(要介護度、利用中の介護サービス、など)(3)新規に構築されたデータベースから、目的とする変数を含むデータセットの抽出を試験的に行い、検証作業を行った。【2022年度】引き続きデータを抽出し、抽出内容の突合と検証を行なった、検証の結果、整合性が確認されたものについて、順次解析を行なった。
2: おおむね順調に進展している
調剤データと医療レセプトデータ・介護レセプトデータ・健診データ・住民データ(死亡データ等)を連結させたプラットフォームの作成を完了した。さらに研究目的に関する変数の検討、データセットの抽出、パイロット解析を行い、おおむね当初の計画通りに進行しているため。
今後の研究の推進方策としては、抽出されたデータセットに対する検証作業完了ののち、目的に関連する項目の横断・縦断的な解析を行う予定である。解析完了後に、論文作成、公表を予定する。
学会が延期に伴い旅費の執行がなくなったため。次年度は、延期となった旅費に充てる予定である。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (1件)
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