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2023 年度 研究成果報告書

血管透過性亢進に起因するボルテゾミブ誘発性肺障害の発症機序解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06703
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関社会医療法人 雪の聖母会(聖マリア研究センター) (2023)
福岡大学 (2021-2022)

研究代表者

松本 太一  社会医療法人 雪の聖母会(聖マリア研究センター), 基礎医学研究ユニット, 上級研究員 (80570803)

研究分担者 松本 純一  福岡大学, 薬学部, 助教 (10550064)
寺田 一樹  姫路獨協大学, 薬学部, 准教授 (00724197)
青木 光希子  福岡大学, 医学部, 講師 (80469379)
自見 至郎  福岡大学, 公私立大学の部局等, 研究特任教授 (30226360)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード薬剤性肺障害 / ボルテゾミブ / 細胞間接着因子
研究成果の概要

本研究では、ボルテゾミブ(BTZ)によるBTZ誘発性肺障害の発症機序の解明に取り組んだ。ヒト肺胞毛細血管内皮細胞(HPMEC)の単層培養を用いたin vitro実験系により、BTZによる血管透過性亢進には、Claudin-5やOccludin、VE-cadherinといった血管内皮細胞間の接着を制御する分子の発現減少が関与することが示唆された。また、BTZ誘発性肺障害モデルマウスを用いたin vivo実験系により、BTZによる肺障害は、病態が経時的に変化し、BTZ投与初期には肺胞間質の炎症と伴う間質性肺疾患が起こり、その後、肺実質の破壊を伴う閉塞性肺疾患が出現すると考えられた。

自由記述の分野

薬剤性肺障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究から、BTZによる血管透過性亢進が起点となり、病態が経時的に変化し、BTZ投与初期には肺胞間質の炎症と伴う間質性肺疾患が起こり、その後、肺実質の破壊を伴う閉塞性肺疾患が出現することが示唆された。したがって、BTZ誘発性肺障害の治療または予防には、BTZによる血管透過性亢進の抑制が重要であると考えられた。BTZによる細胞間接着因子発現抑制作用の詳細なメカニズム解明により、BTZ誘発性肺障害の治療または予防の新規標的分子の同定につながると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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