研究課題/領域番号 |
21K06711
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2022-2023) 京都大学 (2021) |
研究代表者 |
糸原 光太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (00870445)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 母集団解析 / タクロリムス / エベロリムス / 臓器移植 |
研究成果の概要 |
通常診療で得られる血中濃度データを利用し、免疫抑制剤を対象とした母集団薬物動態モデルを構築した。肝移植患者におけるエベロリムスの解析では、エベロリムスのクリアランスに影響を与える因子を抽出し、適切な初期投与量を明らかとした。また、作成したモデルは2歳以上の小児ついても適用可能であることを示した。肺移植患者におけるタクロリムスの解析では、投与初期のばらつきの要因の一部を明らかとし、また、イトラコナゾールの血中濃度を考慮することによってイトラコナゾール併用時のタクロリムスの薬物動態変動をより適切に予測できることを明らかとした。
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自由記述の分野 |
薬物動態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植後は拒絶反応の抑制のために免疫抑制剤が使用される。免疫抑制剤は薬物血中濃度のばらつきが大きく、安全で有効な治療を行うには適切な投与設計法を構築することが重要である。本研究は、肝移植患者におけるエベロリムスや肺移植患者におけるタクロリムスの薬物動態を予測する新規のモデルを構築したものである。これらのモデルにより、免疫抑制剤の薬物動態に影響する因子を明らかとし、個別化投与設計に活かすことができることを示したことに、本研究の学術的・社会的意義がある。
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