研究課題/領域番号 |
21K06742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
石井 順 獨協医科大学, 医学部, 助教 (80749599)
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研究分担者 |
矢澤 華子 (佐藤華子) 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60438132)
柏木 維人 獨協医科大学, 医学部, 助教 (50722451)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 内分泌顆粒 / REST / PROX1 / ホルモン / POMC / calcitonin / vasopressin |
研究成果の概要 |
内分泌顆粒(endicrine secretory granule, ESG)は内分泌細胞に特徴的な細胞内小器官であり、その形成異常は種々の疾患に寄与することが知られる。しかしこれまで、ESGの形成メカニズムは未解明であった。本研究では、ESGを有さない非内分細胞株H1299を用いて解析を行い、ESGの形成に重要な三つの要素を明らかにした。すなわち、REST遺伝子の低発現状態、PROX1遺伝子の高発現状態、そしてESGに内包される物質の存在である。H1299細胞に対して遺伝子編集・遺伝子導入操作を行い、ESG形成に重要な三要素を満たすことで、ESGを人為的に形成させることに成功した。
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自由記述の分野 |
実験病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ESGは内分泌細胞に特異的な細胞内小器官であり、内分泌分化を示す腫瘍の診断マーカーとして用いられている。本研究によりESGの形成メカニズムが明らかにされたことにより、ESGを診断マーカーとして利用する根拠がより明確にされたと考えられる。またESGの形成異常は糖尿病やパーキンソン病といった種々の疾患で認められることが報告されている。本研究によりESGの形成に重要な諸要因が明らかにされたことから、今後はこの知見を元に、ESGの形成異常が関与する疾患の病態解明が進むことが期待される。
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