研究課題
基盤研究(C)
ゲノム編集技術などを用い、細胞内輸送を担う分子複合体RMU(regulated motor unit)の標的小胞上での再構築を行い、分子モーターの細胞内運動特性の解析を進めた。並行してゲノム編集技術の応用として、生細胞中でのゲノム配列可視化のための多階層プローブを開発した。また、退色に高い耐性を持つ蛍光蛋白質StayGoldを応用し、細胞小器官のラベル手法を発展させた。
細胞生物学
細胞内物質輸送は細胞機能を支える主要な機構の一つであり、この機構の破綻は多くの疾病の原因となることが分かっている。本研究のキネシンの機能解析についての成果は、今後の細胞内物質輸送関連の疾患・病態の理解につながることが期待される。また、本研究では、輸送の対象となる様々な細胞小器官を、退色に高い耐性を持つ蛍光蛋白質StayGoldを応用したプローブで追跡する手法を発展させた。本手法の汎用性は高く、細胞内物質輸送の理解への貢献のみならず、細胞生物学全般への応用が期待できる。