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2023 年度 研究成果報告書

光作動性シナプス可塑性制御ツールを用いた海馬LTDの生理機能の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06788
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48020:生理学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

伊藤 政之  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (20442535)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード海馬 / シナプス可塑性 / LTD / 光遺伝学
研究成果の概要

本研究計画では、慶應義塾大学・柚崎研究室で開発された光作動性LTD阻害ツール(PhotonSABER、以下PS)を利用し、空間記憶・学習に関与している海馬での長期抑圧(long-term depression:LTD)と因果関係を示す行動レベルでの機能の解明を目的とした。本研究計画に必要なツール、前脳の興奮性神経細胞にPSを発現するマウスをノックインマウス、および静脈投与により全脳的にPSの発現が可能なAAVベクターを作製することはできたが、急性脳スライスレベルの実験で、海馬では光毒性の問題が解決出来ず、PSを用いて海馬CA3-CA1シナプスのLTDを抑制する条件を確立する事が出来なかった。

自由記述の分野

分子神経生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究期間を通じて、光刺激による原因不明の毒性のためPhotonSABERの活性化に十分な強度の刺激を行えなえず、ex vivoのスライスレベルでの実験条件の確立が大きく停滞してしまい、その後のLTDの生理機能の解明に必要な行動実験に繋げることができなかった。しかしながら、ノックインマウスやAAVベクター等のツールの作製は完了しており、今後もこれらを利用し、他の脳部位、例えば扁桃体を標的として恐怖条件付けの行動実験をモデルとしてLTDと直接的な因果関係のある生理機能の解明に繋げたい。

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公開日: 2025-01-30  

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