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2023 年度 研究成果報告書

肺高血圧症病態生理における血管内皮機能分子の意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06799
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関信州大学

研究代表者

垣野 明美  信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (00534637)

研究分担者 沢村 達也  信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30243033)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肺高血圧 / ゲノム編集ラット
研究成果の概要

肺動脈性肺高血圧(PAH)の病態では、血管内皮機能不全に伴う血管壁の生理活性物質の病的不均衡と、それに引き続く肺動脈のリモデリングが重要である。本研究では、内皮機能不全誘導分子Xに着目し、その病態への関与を明らかにすることを目的とした。モノクロタリン誘発ラットPAHモデルおよびゲノム編集ラットを用い検討した結果、野生型PAHモデルの肺組織でXの発現が顕著に増加していること、X欠損ラットでは野生型に比べPAHの症状が改善されることを示した。すなわち内皮機能不全誘導分子XはPAHの病態進展を促進させることが明らかとなった。

自由記述の分野

血管生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

PAHに対する3系統の薬剤(エンドセリン受容体拮抗薬、プロスタサイクリン製剤、フォスフォジエステラーゼtype 5阻害薬)により患者の予後は改善したが、重症例ではいまだ予後不良であり、既存の治療薬とは別の分子機序を標的とした新たな治療薬が必要とされている。本研究では、モノクロタリン誘発ラットPAHモデルで、内皮機能不全誘導分子Xが肺高血圧症の病態進展を促進させることを示した。今後ヒトにおいても同分子が病態進展に関与していることを臨床検体等を用い検討を進めていくことにより、新規治療法につながることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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