研究成果の概要 |
過去の報告より、PKC活性増加がSCAの小脳プルキンエ細胞に共通する神経保護機構であることが示唆される。 本研究で小脳プルキンエ細胞におけるPKC基質として、VCP, PLEKHG4を同定した。PKCリン酸化部位がそれぞれ、Ser770とSer27, Ser677であることを確認した。 PLEKHG4のリン酸化変異体とRAC1, CDC42との相互作用を解析し、リン酸化が相互作用に重要であった。PLEKHG4 S27とS677リン酸化はRAC1, CDC42の機能を介して小脳プルキンエ細胞保護作用を示すことが示唆される。一方、VCP S770リン酸化が細胞死に関与するデータは得られなかった。
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