研究課題
腸管に発現している食事性肥満原因遺伝子GPR120の機能不全が、肥満をはじめとした生活習慣病の発症に関与することが報告されている。申請者はGPR120KOマウスの脳内において、Prostaglandin D2(PGD2)-ミクログリア神経炎症サイクルの持続的な発生を見出している。本研究はGPR120を起点とした腸脳相関がミエリン形成・脱髄進行に及ぼすメカニズムを解明することを目的とする。本年度は、GPR120受容体刺激により産生されるインクレチンGLP-1の解析を行い、GPR120KOマウスにおいて、腸管組織、血清、脳内においてGLP-1レベルの減少を明らかとした。
3: やや遅れている
研究代表者の健康上の理由により研究の進捗がやや遅れている。具体的には、変形性股関節症、脊柱管狭窄症により歩行が困難となり、研究活動に遅れが出ている。今年度中に手術による治療を受け、当初の計画通りの研究を遂行する。
GPR120受容体刺激により産生されるインクレチンホルモンであるGLP-1が、ミエリン形成不全を改善するかどうかを検討する。
研究代表者の健康上の理由により研究の進捗がやや遅れたため、次年度使用額が生じた。今年度中に手術による治療を受け、当初の計画通りの研究を遂行する。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)
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