αSynとtauが脳への異常蓄積は神経変性疾患の発症原因となるが、その生理的な機能は十分解明されていない。臨床では、PDは主に運動障害を示すのに対し、AD患者は主に認知機能の低下を示している。しかし、神経変性疾患患者の死後解剖では、αSynとtauが一緒に病変部に異常蓄積することが多数報告され、αSynとtau両者が認知機能と運動の制御に密接に関わっていることを示唆した。本研究は、これまで独立して研究されていたαSynとtauが機能的クロストークを持つことを初めて明らかにし、異なる神経変性疾患にまたがる共通病態、特にPDとAD間に存在する共通関連性を特定するのに重要な証拠を提示することになる。
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