今後の研究の推進方策 |
小胞体の構造制御タンパク質の膜挿入装置を組み込んだ小胞体脂質組成(41% POPC, 32% DPPE, 12% DOPS, 5% PI, 10% 蛍光色素PKH-26でラベルしたcholesterol)の蛍光ラベルした人工リポソームを作成する。その上にin vitro translationしたFLAGタグ付きあるいはHAタグ付きの小胞体の構造制御タンパク質をそれぞれATP存在下でincubateし、人工リポソームに膜挿入する。その後、炭酸ナトリウム洗浄により挿入されていないタンパク質を洗い、人工リポソームを回収する。それぞれのタグの抗体を用いて染色し、人工リポソーム膜を共焦点レーザー顕微鏡で観察する。それぞれの小胞体の構造制御タンパク質が、集積、分離しているかを観察する。さらには、タイムラプス顕微鏡を用いて、小胞体の構造制御タンパク質の分離、集積による人工リポソームの変形、動きを観察する。 小胞体の構造制御タンパク質の膜解離因子による小胞体の構造制御タンパク質の状態を、上述の人工リポソームの実験系を用いて検証・確認する。
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