心臓に多く存在するエーテルリン脂質の1種であるコリンプラスマロ―ゲンの生合成経路や生理機能の解明を試みた。マウス心臓におけるコリンプラスマロ―ゲン量はヒトと比較して約1/5程度と少ないことを見出した。マウス心臓と比較してコリンプラスマローゲンが約2倍程度多いヒト心筋由来培養細胞を用い、エタノールアミンプラスマローゲンの代謝の抑制はコリンプラスマローゲンを増加させることを見出した。また、コリンプラスマローゲンの精製法を確立し、精製コリンプラスマローゲンの細胞への投与実験からコリンプラスマローゲンがミトコンドリアの膜電位の維持や増加に機能することを見出した。
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