研究課題/領域番号 |
21K06852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小西 昭充 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50381877)
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研究分担者 |
大日方 英 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50332557)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 細胞老化 / 分岐鎖アミノ酸 / テロメア / 活性酸素 / アミノ酸代謝 / エネルギー代謝 / DNA損傷応答 |
研究成果の概要 |
老化は体内に蓄積する老化細胞が原因の一つとされる。本研究では必須アミノ酸である分岐鎖アミノ酸の代謝異常が、どのようにして細胞の老化を引き起こすのかのメカニズム解明に取り組んだ。分岐鎖アミノ酸の代謝が障害されると、細胞のエネルギーや生体分子の産生が不足し、細胞が老化した。また、分岐鎖アミノ酸の代謝機能が低下すると、細胞内で酸化ストレスが増加し老化が進むことも分かった。さらに、マウスで分岐鎖アミノ酸の代謝を抑制すると老化細胞が蓄積して老化が進むことや、ヒトの高齢者では分岐鎖アミノ酸の代謝が低下していることから、分岐鎖アミノ酸の代謝機能が老化の抑制に重要であることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
生化学、細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本を含め世界は超高齢化社会に入り、高齢者の健康をどのように維持していくかは重要な社会的課題となっている。分岐鎖アミノ酸は必須アミノ酸であり、高齢者での摂取量調節に関する研究が栄養学的な観点から多く行われている。しかし、分岐鎖アミノ酸代謝が細胞の老化を制御しているという報告はこれまでになく、本研究が初めてのものになる。さらに、ヒトの老化抑制にも分岐鎖アミノ酸代謝が重要であることを示した本研究から得られる知見は、高齢者の健康維持対策に貢献することが期待される。
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