同重体タグリピドミクスでは測定ターゲットを増加させた。イオンモビリティーを活用することで1検体3分間の短時間測定系を確立した。データ補正のための標準血液試料の準備・検討を実施し十分な量と質を確保して長期の運用を可能とした。多検体血液検体の前処理のスループットを数倍に向上させた。数千検体のデータ処理を可能にするため共同研究者の協力にて新規ソフトウェアの構築を行いデータ解析のボトルネックを解消した。4000検体の血液検体を測定し、血液検査値情報との統合解析を行い、特定の脂質成分同士の相関関係とともに、様々な臨床検査値と脂質が特定のパターンで相関することが示され、本手法の有用性が検証できた。
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