研究課題/領域番号 |
21K06889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
東 美智代 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60315405)
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研究分担者 |
横山 勢也 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (20569941)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 病理学 / 膵胆道系腫瘍 / ムチン抗原 / MUC / methylation / 機械学習 |
研究成果の概要 |
膵胆管系患者の胆汁や膵液中から細菌叢由来のDNAを抽出し解析を行った。確認された細菌群と、患者の腫瘍の存在部位、腫瘍型や予後など臨床情報との関連を調べた。ある種の細菌群はリンパ節転移の有無と相関があることを見出した。また患者予後とも関連があることを見出したが、肝内胆管癌では予後良好因子であり、膵癌では予後不良因子であった。以上のことから、膵胆管系腫瘍では胆汁中の細菌叢はバイオマーカーとなりうることを見出した。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵胆管系腫瘍は現在でも早期発見が困難な難治性腫瘍の1つである。正確な診断及び適切な診断のためには、病変部の生検による病理学的診断が必須であるが、解剖学的位置などから困難な場合も多い。また検診などのスクリーニングに用いる検査は限られており、感度や特異度に問題がある。本研究で、比較的低侵襲で確実に採取される胆汁の解析が病理学的診断や予後と相関していることが明らかとなった。将来的には膵胆管系腫瘍のスクリーニングに胆汁を用いた解析が有効である可能性が示唆され、早期診断に役立つツールとなり、膵胆管系腫瘍の患者予後改善につながることが望まれる。
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