IgG4関連唾液腺炎(IgG4-SA)標本の胚中心における、エストロゲン受容体α(ERα)とActivation-induced cytidine deaminase (AID)免疫染色を、慢性唾液腺炎群を対照に比較した。IgG4-SA群では、慢性唾液腺炎群と比べて胚中心におけるERα陽性細胞が多く存在した。AID陽性細胞数もIgG4-SA群で多かった。胚中心内のERα陽性細胞局在は濾胞樹状細胞であった。胚中心あたりのERα陽性細胞とAID陽性細胞はIgG4-SA群、慢性唾液腺炎群とも正の相関を示した。ERα-ISHでは、IgG4-RD唾液腺組織の胚中心において陽性細胞を多数認めた。
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