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2023 年度 実績報告書

MYC高発現乳癌における若年性乳癌: 転写因子E2F5の関与機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K06915
研究機関日本大学

研究代表者

増田 しのぶ  日本大学, 医学部, 教授 (20276794)

研究分担者 坂東 裕子  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00400680)
清水 千佳子  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 乳腺・腫瘍内科 診療科長 (10399462)
渡邊 知映  昭和大学, 保健医療学部, 教授 (20425432)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード若年性乳癌 / MYC / E2F5
研究実績の概要

われわれは、若年性乳癌(AYA乳癌)の癌化機序におけるMYC高発現の有無、MYC遺伝子増幅の頻度、細胞増殖/細胞周期経路の活性化、MYC-E2F5 family連関解明を目的として本研究を開始した。昨年までの検討で、次の臨床病理学的結果を得ている。(1)AYA群43例とnon-AYA対象群110例(55歳以上、傾向マッチング)を比較検討した。(1-a)c-myc IHC陽性症例の割合は、AYA群で79.0%(34/43)、non-AYA群で39.0%(43/110)であり、AYA群で有意に多かった(P<0.0001)。(1-b)AYA群、non-AYA群別の検討では、いずれも群においても高悪性度症例 (核異型度/組織学的異型度高値、Ki-67陽性率20%以上、トリプルネガティブ乳癌)で、c-myc IHCのAllred scoreが高値となる傾向が示された。(1-c)AYA群とnon-AYA群を比較したところ、c-myc陽性/陰性症例数、c-myc Allred score平均値のいずれも、低悪性度グループ間において有意差が検出されたが、高悪性度グループ間では有意差は検出されなかった。
本年度は、(2)AYA乳癌(A群)/non-AYA乳癌(C群)それぞれについて、c-myc IHC陽性(P群)/陰性(N群)の4群(AP, AN, CP, CN群)各5症例、計20症例について、RNA sequenceを行った。(2-a)RNAseq解析で得られた18,082遺伝子のvolcano plot解析の結果、AP群ではAN群に対して、315遺伝子が発現上昇し、395遺伝子が発現低下していた。(2-b)KEGG Pathway解析によると、AP群/AN群の変化が最も有意であった。(2-c)AN群に対してAP群で発現上昇、発現低下が指摘された遺伝子が明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] RNA seq解析による若年性乳癌におけるc-myc高発現の意義の検討2023

    • 著者名/発表者名
      谷野智将, 中西陽子, 廣谷ゆかり, 渡邊(西巻)はるな, 大荷澄江, 野嵜史, 唐小燕, 増田しのぶ
    • 学会等名
      第113回日本病理学会総会

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公開日: 2024-12-25  

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