• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

肝細胞癌の門脈浸潤の制御分子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 21K06935
研究機関久留米大学

研究代表者

矢野 博久  久留米大学, 医学部, 教授 (40220206)

研究分担者 秋葉 純  久留米大学, 大学病院, 教授 (00341305)
小笠原 幸子  久留米大学, 医学部, 准教授 (40258405)
三原 勇太郎  久留米大学, 医学部, 助教 (20869086)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード肝細胞癌 / 門脈侵襲 / マイクロアレイ / マイクロダイセクション / 免疫染色
研究実績の概要

本研究では、肝細胞癌(HCC)の門脈浸潤(PVI)に密に関連する分子を同定し、HCCにおけるその発現や機能を解明し、更に、悪性度評価のバイオマーカーや治療標的となる可能性について検討することを目的とした。
外科切除された6例の門脈侵襲(PVI)を伴う肝細胞癌(HCC)の主結節(MT)部、PVI部、非HCC(NT)部から、レーザーマイクロダイセクションにより組織を採取、RNAを抽出しマイクロアレイにより網羅的遺伝子発現解析を実施し、NT部からPVI部に段階的に上昇する遺伝子の検索を行った。最終的に、stromal interaction molecule 2 (STIM2)、codanin 1 (CDAN1)、suppressor of Ty 5 homolog (SPT5) の3分子に絞り検討をすすめた。
免疫染色ではSTIM2とCDAN1は腫瘍細胞の細胞質に発現を認め、SPT5は腫瘍細胞の核に発現を認めた。陽性腫瘍細胞の割合は、いずれの分子も、vp陽性群がvp陰性群より高値であった (STIM2:73.6% vs. 43.1%, p < 0.01;CDAN1:45.5% vs. 27.8%, p < 0.05;SPT5:16.8% vs. 8.8%, p < 0.06)。染色強度に関して、強発現する腫瘍細胞をvp陽性群(STIM2:9例;CDAN1:19例)と陰性群(STIM2:8例;CDAN1:13例)で認めたが、STIM2とCDAN1に関してはvp陽性群でより多くの症例で認めた。強発現腫瘍細胞はvp陽性群ではPVI部に多く見られた。CDAN1を強発現する腫瘍細胞の割合はvp陽性群でvp陰性群より高値であった (12.3% vs. 5.4%, p < 0.05)。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi