研究実績の概要 |
対象:全身型JXG、ALK陽性組織球症を中心としたnon-LCH症例、対照群として、多臓器に浸潤する全身(多臓器)型LCH症例、皮膚限局JXG症例。 病理組織学的検討:病変及び骨髄のH&E染色、免疫染色(CD1a, CD207, S-100蛋白, CD68, CD163, BRAF, ALK, pan-TRK, PD-L1)、FISH(ALK, NTRK)を行い、non-LCH phenotypeを確認し、BRAFV600E変異 、ALK、NTRK融合遺伝子の有無について検討する。 2021年度実績:LCHが否定された組織球症50例の標本をreviewし、免疫染色や遺伝子解析に利用できるJXG 24例(Systemic JXG 7例、isolated Extracutaneous JXG 9例、cutaneous JXG 8例)を抽出した。免疫染色を行った結果、ALK陽性は2例(いずれもsystemic JXG)、panTRK陽性は1例(isolated Extracutaneous JXG)に認めた。全身型・多発骨病変のLCH17症例についても標本をreviewし、BRAF染色にて、BRAFV600E変異蛋白の検索を行った。
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