研究課題/領域番号 |
21K06947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
岩下 寿秀 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00283432)
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研究分担者 |
目黒 史織 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40724290)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 間質性肺疾患 / 特発性肺線維症 / 筋線維芽細胞 / 線維芽細胞 |
研究成果の概要 |
間質性肺疾患(ILD)は、治療法の観点から特発性肺線維症(IPF)と非IPF-ILDに分類され得るが、IPFと非IPF-ILDとの鑑別診断が困難な場合がある。申請者らは、マウスブレオマイシン誘発性肺線維症のmyofibroblastと肺の正常fibroblastのgene profilingの比較を行った結果見出したGREM1の血清濃度が、IPF患者群で有意に高く、次いで、非IPF-ILD患者群、健常対照群であった。IPF対非IPF-ILDsのROC曲線下面積は0.759であり,臨床上で汎用されている3つの血清マーカー(KL6、SP-D、LDH)よりも優れていた。
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自由記述の分野 |
実験病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性肺疾患(ILD)は、多様な疾患群である。ILDの中で、予後不良である特発性肺線維症(IPF)に対しては抗線維化薬を用いた治療が行われているのに対し、非IPF-ILDに対しては、主に免疫抑制療法が行われている。このように、IPFと非IPF-ILDに対する治療法は大きく異なるので、IPFと非IPF-ILDを正確に診断することは極めて重要である。このような背景から、IPFと非IPF-ILDとの鑑別診断に有用な非侵襲的な血清バイオマーカーであるGREM1の発見は学術的および社会的に意義があると思われる。
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