研究課題/領域番号 |
21K06952
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
福井 智康 昭和大学, 医学部, 准教授 (50384475)
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研究分担者 |
山岸 昌一 昭和大学, 医学部, 教授 (40281026)
森 雄作 昭和大学, 医学部, 准教授 (90595919)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 終末糖化産物 / 糖尿病性心筋症 / DNAアプタマー / 糖尿病 |
研究実績の概要 |
2023年度は培養した心筋細胞を用いて、AGEsの直接的な作用を調べた。マウスから単離した心筋細胞を正常グルコース(5.5 mM)もしくは高グルコース(25 mM)で12時間培養した後に、AGEs(100 ug/ml)で48時間インキュベートし、real-time RT-PCR法で遺伝子発現レベルを評価した。培養したマウス心筋細胞を高グルコースで刺激するとβ-MHCが約1.3倍に増加したが、AGEsで刺激するとβ-MHCが約2.5倍に増加した。この結果から糖尿病での心筋細胞の肥大については、高グルコースよりもAGEsが関わっている可能性が示された。この研究結果は2021年度および2022年度に実施した肥満糖尿病モデルマウスを用いた動物実験の結果と一致するものであり、AGEsが糖尿病性心筋症の発症に関わっており、新たな治療標的となりうることが明らかになった。
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