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2023 年度 研究成果報告書

病原体の免疫抑制機構を利用した致死的サイトカインストームを抑制する糖鎖の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06969
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関京都大学

研究代表者

高原 和彦  京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (90301233)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード微生物糖鎖 / C. albicans / 敗血症 / 免疫抑制 / レクチン / IL-10 / 合成糖鎖
研究成果の概要

敗血症や感染症で起きる過剰な炎症は死に繋がるが、その有効な治療法は存在しない。本研究では、病原体が持つ免疫抑制作用の炎症制御への応用を目標としている。先に、日和見感染菌Candida albicansの細胞壁糖鎖がマウス敗血症モデルで、免疫抑制性サイトカインIL-10を誘導し生存率を改善する事を見出した。しかし、当該糖鎖の構造は複雑で、合成が困難であった。そこで、糖鎖中の活性構造を同定し合成可能な範囲まで絞り込んだ。これにより、当該糖鎖の医薬品としての応用に大きく近づいた。

自由記述の分野

免疫生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界では年間に数千万人が急性の炎症性疾患に罹患する。死亡率は高く、例えば敗血症では4割を超える。COVID-19における主たる死亡原因も肺および全身性炎症によるサイトカインストームの結果である。しかし、有効な薬剤は存在しない。
一方で、病原体と宿主は互いに牽制しつつ進化してきた。この長い歴史の中で、病原体は宿主免疫の回避・抑制を図り感染を続けてきた。その結果として病原体には宿主の中で有効な免疫回避・抑制機構が選択されて残っていると思われる。よって、病原体の免疫抑制機構を同定すれば、宿主の人為的な免疫制御に応用できる可能性が高いと考え本計画を立案した。

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公開日: 2025-01-30  

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