研究課題/領域番号 |
21K06984
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
Ho Kiong 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20598502)
|
研究分担者 |
高木 悠友子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (50783669)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | RNA キャッピング / トリパノソーマ / RNA プロセッシング / 寄生虫 |
研究成果の概要 |
本研究は、トリパノソーマのmRNAリキャッピング酵素の反応メカニズムと生物学的機能を解明することを目的としている。Cap4と呼ばれるRNAの5'末端におけるハイパーメチル化は、トリパノソーマのmRNAリキャッピング活性を促進することを明らかにした。トリパノソーマのmRNAリキャッピング酵素の欠損は、哺乳類宿主への感染性に深刻な影響を及ぼす。 RNASeq解析から、多くの発生的に調節された遺伝子がmRNAリキャッピングによって制御されていることが示唆された。さらに、キャッピングされていない転写産物の解析から、リキャッピング酵素を欠損した寄生虫に蓄積する推定mRNA標的が同定された。
|
自由記述の分野 |
分子寄生虫学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNA修飾は、無数の生物学的プロセスにおけるその重要な役割と、様々な疾患との関連性から、大きな注目を集めている。本研究では、トリパノソーマのmRNAキャップがメチル化されることの意義を探求し、哺乳類細胞におけるキャップメチル化の影響を理解するためのより広い示唆を得ることができた。mRNAのリキャップ経路を比較解析することで、寄生虫感染に対する新たな創薬標的が見つかる可能性がある。
|