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2023 年度 研究成果報告書

トキソプラズマ寄生胞膜の破壊を先導するIRGB6とGBPの分子構造と機能の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06988
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49040:寄生虫学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

西條 由見子 (濱野由見子)  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (00444513)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードトキソプラズマ / 寄生包膜 / Irgb6 / 結晶構造解析
研究成果の概要

Irgb6はトキソプラズマが形成する寄生胞膜(PVM)の破壊を先導するタンパク質である。Irgb6の結晶構造を明らかにした。得られた分子構造と既知の研究結果からPVM結合部位を予測し、ドッキングシミュレーションと細胞を使った検証実験を行なった結果、Irgb6がPVM特異的リン脂質と結合してPVMに蓄積し、他のPVM破壊に関わるタンパク質を効率よくPVMに導いてトキソプラズマ殺傷に大きく貢献していることを明らかにした。さらに、Irgb6擬似リン酸化変異体の結晶構造を決定し、ドッキングシミュレーションなどから、トキソプラズマがIrgb6からの攻撃を回避するためのIrgb6不活化機構を提唱した。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Irgb6がトキソプラズマ寄生胞膜を認識する機構と(おそらくトキソプラズマによって)Irgb6が不活化される機構を共に分子レベルで解明し、免疫系を理解する上で重要な新しい知見を得られた。これらの研究結果は、寄生虫感染症に対して生体に本来備わる防御機構をうまく利用した新たな治療法の開発につながるものと期待する。

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公開日: 2025-01-30  

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