関節リウマチなどの炎症性疾患で遠隔部位に生じる多発性左右対称性炎症病態の分子機構として「遠隔炎症ゲートウェイ反射」を発見した。遠隔炎症ゲートウェイ反射では、感覚神経-脊髄PENK+介在神経のクロストークにより、遠隔部位の関節で感覚神経終末よりATPが分泌され、炎症が誘導される。同神経回路のマーカー分子を同定するために、シングルセルRNAseq解析により候補遺伝子XとYを抽出した。ケモジェネティクスによりL5脊髄のPENKまたは遺伝子X発現神経細胞を活性化すると、遠隔炎症ゲートウェイ反射で誘導される感覚神経の活性化、滑膜でのIL-6アンプの活性化、MHCクラスII+細胞増殖が再現された。
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