申請者は大腸癌腫瘍微小環境における、ケモカインを介した腫瘍-間質作用に関して報告してきた。とくに、ケモカインCCL15-CCR1を介した骨髄由来細胞による腫瘍促進能や、CXCL1/8-CXCR2を介した好中球による腫瘍促進能を報告してきた。これらを包括的に調べるため、CCR1ノックアウトマウスやCXCR2ノックアウトマウス、CCR1中和抗体を使用し大腸癌の肝転移能を解析した。さらに好中球のneutrophil extracellular trap (NET)の作用に着目し、NETの肝転移促進能を解析した。
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