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2023 年度 実績報告書

one carbon metabolismによる膵癌制御の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 21K07147
研究機関名古屋大学

研究代表者

林 真路  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70755503)

研究分担者 小寺 泰弘  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10345879)
猪川 祥邦  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (80772863)
檜 顕成  名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (90383257)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード膵癌 / one carbon metabolism / メチル化 / 葉酸
研究実績の概要

葉酸やs‐adenosylmethionine (SAM)によるone-carbon metabolism cycleの亢進が健常者と比較して膵癌症例で低下しているかどうかについて37例の膵癌症例の尿検体と25例の健常者の尿検体に含まれる代謝物をLC/MS法で解析して比較したところ、Choline、betaine、methionine、SAM、s-adenosylhomocysteineが膵癌症例で軒並み低値を示しており、癌化過程においてone-carbon metabolism cycleの停滞が関与している可能性が示唆された。
また膵癌症例群内での検討で、血清中SAMが高いA群、低いB群について、4例ずつ、各膵癌組織検体DNAを抽出し、網羅的メチル化アレイを行った。結果よりA群でhypermethylationをきたす複数のDNAメチル化マーカー群を抽出し、それぞれの既知の役割およびPublic databaseを用いた発現と予後の相関について検討を行った。まずSAM高値例はone-carbon metabolismが活性化している状況であるため、それによりメチル化がSAM低値例より亢進している遺伝子群を抽出した。これらのうち、public databaseで遺伝子メチル化亢進例、さらには遺伝子発現低下例が、予後良好となる遺伝子群を同定し、one-carbon metabolismに関与する候補遺伝子群Xとした。現在この遺伝子についてin vitroで機能解析を行い、追加で抗癌剤感受性試験について検討している。

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公開日: 2024-12-25  

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