本研究では、BRAF変異大腸癌における、Mcl1阻害薬の治療応用、さらに新規治療標的分子の同定を目的とした。申請者らは、Mcl1阻害薬あるいはsiRNAによるMcl1のknockdownがBRAF阻害薬による殺細胞性効果をさらに増強することを見出した。化合物スクリーニングにより、レチノイドがBRAF/MEK/EGFR阻害の効果増強を示すことを明らかにした(投稿中)。遺伝子スクリーニングにより、6種類の遺伝子のノックダウンによりBRAF阻害薬+MEK阻害薬+抗EGFR抗体の効果増強を示すことを明らかにした(投稿中)。これらの治験は、今後のBRAF変異大腸癌の新規治療開発につながりうる。
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