OsimertinibはEGFR変異肺癌に有効な治療薬であり、中枢神経系転移にも効果的ですが、1~2年で耐性を獲得し、特に髄膜癌腫症(LMC)の予後が不良です。我々はOsimertinib耐性機序を解明し、新規治療戦略を探るため、マウスモデルでOsimertinib耐性株を樹立しました。次世代シークエンシングで耐性株にARID1A変異を同定し、CRISPR-Cas9スクリーニングにより、WEE1阻害が耐性株のアポトーシスを強力に誘導することを発見しました。これにより、ARID1A変異が耐性の原因となり、WEE1が有望な治療標的である可能性が示唆されました。
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