研究課題/領域番号 |
21K07228
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
勝又 健次 東京医科大学, 医学部, 教授 (10214347)
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研究分担者 |
松林 純 東京医科大学, 医学部, 教授 (00338790)
石崎 哲央 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00424531)
真崎 純一 東京医科大学, 医学部, 助教 (00835837)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
榎本 正統 東京医科大学, 医学部, 准教授 (40385018)
土田 明彦 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50207396)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 大腸癌 / 再発 / 代謝産物 / 特異物質 / 化学療法 / IBD |
研究実績の概要 |
大腸癌のスクリーニング目的で行ってきたメタボローム解析においてアセチルスペラミジンの存在および大腸癌に特異的な代謝産物を同定できた。この研究過程において、転移再発症例における特異的なメタボロームが多数検出されている。転移巣部位の代謝産物と尿や唾液のメタボロームの相関物質を検索して、腫瘍マーカーや画像診断より鋭敏な新規マーカーを検索することが本研究の目的である。大腸癌再発症例の切除前後の唾液および尿と切除検体を5mm四方角で採取し、代謝産物を測定する予定である。最初の2年間で切除可能な肝・肺・リンパ節・腹膜播種など切除対象となる再発部位を各10症例程度収集する予定である。3年目より解析し結論を導く計画である。これらは大腸癌の術後フォローアップは進行度3や4aでの微小転移の存在や経過観察中における画像や腫瘍マーカーで拾われない再発においての治癒切除後の経過観察として大きな問題であり、この問題も十分解決できるものである。この研究には高感度・高精度で再現性の高い分析、数百物質の定量結果を利用する情報科学の活用、生化学的なメカニズムの解明など含まれており、東京医科大学ではLC-MSを保有しているために測定が可能となっている。また提携している慶応大学先端研にて多くのコホートによるデータの比較も可能状況となっている。相関性の高い物質が同定できれば癌術後のフォローアップや化学療法の効果、IBD関連癌において大きな指標となるので併せて検討する。現時点で肝転移症例3例を測定した。引き続き症例集積の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大腸がん再発症例で切除例は年間10例程度であり、なおかつ再発巣が十分な症例はその30%程度であり、症例集積には時間を要する
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今後の研究の推進方策 |
大腸がん再発症例で切除例は年間10例程度であり、なおかつ再発巣が十分な症例はその30%程度であり、症例集積には時間を要する。しかし肝臓グループと連携して適格症例は万遍なく集積できている。
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次年度使用額が生じた理由 |
代謝産物測定機器の維持管理と収取物採取の容器などに予算として計上した。消耗品としてHPLカラム サンプル前処置試薬 HPLC試薬 DNA chipと関連試薬等。測定結果次第では学会発表での諸経費が必要となる
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