研究課題/領域番号 |
21K07249
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
安藤 純 順天堂大学, 医学部, 教授 (60348943)
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研究分担者 |
安藤 美樹 順天堂大学, 医学部, 教授 (10424251)
寺尾 泰久 順天堂大学, 医学部, 教授 (00348997)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 免疫細胞療法 / iPS細胞由来T細胞 / 難治性子宮頸がん / ヒトパピローマウイルス特異的CTL / キメラ抗原受容体T細胞療法 |
研究実績の概要 |
子宮頸がんの若年層における罹患数は増加しているが、進行期では根治が望めず極めて予後不良である。近年、腫瘍の免疫回避機構を克服するためにキメラ抗原受容体T細胞療法(CART療法)が開発され、CD19抗原を標的とするCART療法がB細胞性の急性白血病やリンパ腫に臨床応用され成功を収めている。固形がんの抗原をターゲットとしたCART療法も開発は進んでいるが子宮頸がんに対する有望なCART療法は未だない。申請者らは子宮頸がん細胞株に発現する表面抗原を調べたところB7-H3(CD276)が強陽性であることを確認した。本研究では、申請者らが開発してきた技術を更に発展させ、子宮頸がん細胞に発現しているB7-H3を標的とする有効で強力なCART療法の開発を目指すための基礎的検討を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
レンチウイルスB7-H3-CARプラスミドを作成し、末梢血単核球にB7-H3-ベクターを遺伝子導入し、末梢血B7-H3-CARTを作製した。細胞傷害性試験(51Cr放出試験)とリアルタイムセルアナライザーを用いて、子宮頸がん細胞株に対する抗腫瘍効果を確認できた。
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今後の研究の推進方策 |
CART療法の問題点であるT細胞疲弊による増殖不良、抗原陰性化による再発などの問題点を克服するためにiPSC技術を用いる。末梢血B7-H3-CARTとiPS細胞由来B7-H3-CARTを作製し、抗腫瘍効果など比較検討する。
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