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2023 年度 実績報告書

島皮質と食欲関連視床下部神経細胞群による摂食行動調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K07261
研究機関鹿児島大学

研究代表者

楠本 郁恵  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (80724757)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード食欲 / ストレス / 神経細胞
研究実績の概要

本研究では、摂食行動に強く関連することが多くの先行研究で示唆されてきた視床下部のニューロンについて、遺伝子改変動物やウイルスベクターを活用し、動物が摂食関連行動を起こしている瞬間に活動していたニューロンを研究のターゲットにすることで、それらの機能的な役割を明らかにすることを目標としている。
これまでに、視床下部を活性化させることが知られている摂食関連行動と、摂食関連行動以外の2種類のイベントで、活性化されたニューロンを同一個体内で観察し、特に、オレキシンニューロンについて、各刺激で活性化されたニューロンの一部を除いて、異なる集団のニューロンが活性化する可能性を見出すとともに、オレキシンニューロンと重なって同じ領域に存在するその他のニューロン、オレキシンニューロンの位置とは重ならないものの、摂食関連行動で活性化すると考えられるその他の視床下部ニューロンの可視化と摂食関連行動時の活性化について観察を行なってきた。最終年度には、摂食関連行動時に活性化していた神経細胞と、摂食関連行動以外で活性化されていた神経細胞をそれぞれ別の個体でターゲットとし、それぞれの神経細胞を再活性化する実験も行うことができ、それぞれの神経細胞群の異なる機能を予想させる結果を得ることができた。神経細胞群それぞれの特徴や、機能についてはまだ確認の余地が残るが、当初立てた仮説の一部に対しては無事に答えを得ることができたと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Orexin neurons play contrasting roles in itch and pain neural processing via projecting to the periaqueductal gray2024

    • 著者名/発表者名
      Kaneko Tatsuroh、Oura Asuka、Imai Yoshiki、Kusumoto-Yoshida Ikue、Kanekura Takuro、Okuno Hiroyuki、Kuwaki Tomoyuki、Kashiwadani Hideki
    • 雑誌名

      Communications Biology

      巻: 7 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s42003-024-05997-x

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Activation of neurons in the insular cortex and lateral hypothalamus during food anticipatory period caused by food restriction in mice2023

    • 著者名/発表者名
      Ma Jihao、Yanase Sakurako、Udagawa Lisa、Kuwaki Tomoyuki、Kusumoto-Yoshida Ikue
    • 雑誌名

      The Journal of Physiological Sciences

      巻: 73 ページ: -

    • DOI

      10.1186/s12576-023-00892-2

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 痒みと痛みの制御における視床下部オレキシン神経の役割2024

    • 著者名/発表者名
      金子 達朗1, 大浦 飛鳥1, 楠本 郁恵1, 金蔵 拓郎2, 奥野 浩行3, 桑木 共之1, 柏谷 英樹1
    • 学会等名
      第101回日本生理学会

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公開日: 2024-12-25  

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