研究課題/領域番号 |
21K07298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
土井 宏 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10326035)
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研究分担者 |
竹内 英之 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (30362213)
田中 章景 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30378012)
石川 太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (50547916)
國井 美紗子 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (80725200)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脊髄小脳変性症 / カルシウムチャネル / 疾患修飾療法 / 光遺伝学 |
研究成果の概要 |
本研究では、T型電位依存性カルシウムチャネル(T-VGCC)CACNA1Gのミスセンスバリアントにより発症する脊髄小脳失調症42型(SCA42)の病態解明、治療法開発を目的とし、SCA42と同等なバリアントをゲノム編集により導入したノックインマウスを用いて、T-VGCC阻害薬投与の効果を確認した。その結果、T-VGCC阻害薬により上記モデルマウスの失調症状、プルキンエ細胞の変性が改善することを確認した。マウス小脳のRNAシーケンス解析では、PI3K-Akt-mTORパスウェイが低下していることが示唆された。また、光遺伝学的手法を応用したin vivoプルキンエ細胞解析系を確立した。
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自由記述の分野 |
神経内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SCA42を含む脊髄小脳変性症に対しては、これまで有効な疾患修飾療法が存在しなかった。本研究では、SCA42モデルマウスの失調症状、神経変性に対しT-VGCC阻害薬投与が有効である可能性を示した。我々は、SCA42治療実現に向けて、基礎となるデータを示すことができたと考えている。SCA42自体は稀少疾患であるが、疾患修飾療法が可能となれば、脊髄小脳変性症治療全体に対して大きなインパクトがあるものと考えられる。
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