原発性マクロ結節性副腎過形成(PMAH)は、クッシング症候群(CS)あるいはサブクリニカルCSを来しうる病態の一つである。PMAHの原因遺伝子としてARMC5が同定された。本研究は、日本人PMAH家系32家系の患者34名を対象に遺伝子および臨床病型の解析を行った。32家系中14家系にARMC5の病原性または疑いのある変異が同定された。そのうち5家系は同一変異であった。2人の患者の子供も無症候性または前症候性の状態で変異を有していた。ARMC5変異陽性群は陰性群よりも基礎コルチゾール(F)値が高く、年齢依存性のF過剰分泌が見られた。日本人PMAH患者の43%にARMC5の病原性変異が確認された。
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