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2022 年度 実施状況報告書

臨床瞑想法を高齢者の認知機能障害に応用するための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K07344
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

廣西 昌也  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80316116)

研究分担者 樫葉 雅人  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (00896988)
伊東 秀文  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20250061)
山本 明弘  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (20320054)
川村 晃右  京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
早川 博子  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (30722897)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード瞑想 / マインドフルネス / 認知症 / 軽度認知障害
研究実績の概要

前年度の学内倫理審査と承認、瞑想会手順の作成と、参加者リクルートのためのフライヤー作成、瞑想会の運営スタッフ組織を踏まえ、和歌山県立医科大学付属病院紀北分院の認知症疾患医療センターの受診・通院患者に対して研究参加者を募った上で、1セット4回の瞑想会を2回行い、それぞれにおいて評価を行った。軽度認知症患者に当研究の概要を説明を行い、本人と家族の同意を得た上で、研究登録を行い、その後瞑想会を4回行い、その間はDVDもしくはYouTube動画を用いた自宅での瞑想を行った。瞑想前後のストレス・気分評価においては、(1) MMSEおよびHDS-R(全般的認知機能)(2) 日本版GHQ(General Health Questionale)精神健康調査票30項目版(精神健康状態)(3) 日本語版 UWIST気分チェックリスト(気分の変化)(4) JUMACL20を用いた「ゆるめる瞑想」実施後の気分状態の持続効果 (5) 血液検査によるストレス指標(エピネフリン、ノルエピネフリン、ドパミン、コルチゾール、DHEA-S(デヒドロエピアンドロステロンサルフェート))、炎症性サイトカインの指標(高感度IL-1β、IL-6)を測定した。その結果、MMSEとHDS-Rによる認知機能評価では変化はみられなかったが、JUMACL (EA)にて瞑想後2週間後の優位な上昇がみられ、エネルギー覚醒が上昇していると考えられた。また、瞑想単回評価においては、コルチゾールとアドレナリンが優位に低下しており(コルチゾール 10.78→7.41、アドレナリン 0.057 → 0.050)、緊張やストレスの緩和がもたらされていることが推察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度に予定していた瞑想会とストレス・気分評価を終了できている。

今後の研究の推進方策

本年度は瞑想時における評価が不十分であった血圧、脈拍、体温などの生理学的な変化についてさらに詳細な評価を行うよう、倫理審査と瞑想会を施行する予定である。

次年度使用額が生じた理由

物品購入額の誤差や、学内既存物品の活用などにより次年度使用額が発生しています。物価上昇による次年度の研究必要物品の高額化や、臨時の必要物品に使用する予定です。

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公開日: 2023-12-25  

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