研究課題/領域番号 |
21K07381
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
前林 憲誠 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10595317)
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研究分担者 |
吉村 知穂 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10648166)
山田 恒 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20464646)
本山 美久仁 兵庫医科大学, 医学部, 博士研究員 (20873615)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | グルテン不耐症 / グルテン感受性 / 過敏性腸症候群 / グルテンフリー食 / 抗グリアジンIgG抗体 |
研究成果の概要 |
過敏性腸症候群(IBS)とグルテン不耐症の関連性について調査を行った。グルテン不耐症患者と健常群を対象とし、血中の抗グリアジンIgG抗体を測定した。IBS、身体/精神症状、QOLなどを評価し、グルテン不耐症群のIBS有無、健常群のIBS有無の4群で比較した。グルテン不耐症患者の約6割がIBSの診断基準を満たし、グルテン不耐症の約4割、IBSの約4割が抗グリアジンIgG抗体陽性であった。IBSとグルテン不耐症はオーバーラップしており、IBS患者にグルテン不耐症患者が含まれている可能性がある。グルテン制限で症状が改善するIBS患者のマーカーとして、抗グリアジンIgG抗体が有用な可能性がある。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、IBSとグルテン不耐症はオーバーラップしており、IBS患者にグルテン不耐症患者が含まれている可能性が示唆され、グルテン制限やグルテンフリーで症状が改善するIBS患者のマーカーとして、抗グリアジンIgG抗体が有用な可能性があることが分かった。今後、抗グリアジンIgG抗体陽性のIBSに対するグルテンフリー食の治療有効性を検証し、有効性が認められれば、治療選択の最適化が可能になると想定される。グルテンフリー食という介入方法は、安全性に優れ、臨床応用も容易であり、有益なものとなることが期待される。
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