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2023 年度 研究成果報告書

老化に伴うインスリン抵抗性の病態における血管内皮のαシヌクレインの機能の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07389
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関大阪大学

研究代表者

鷹見 洋一  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (90621756)

研究分担者 中神 啓徳  大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座教授 (20325369)
武田 朱公  大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座准教授 (50784708)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードαシヌクレイン / インスリン抵抗性 / 老化 / 血管内皮 / 骨格筋 / eNOS / 赤血球
研究成果の概要

内在性及び液性因子としてのαシヌクレイン(SNCA)は血管内皮細胞(EC)に対し保護的機能を有し、老化に伴う発現低下が血管内皮機能障害に繋がる可能性がある。更に、液性因子としてのSNCAは脂肪組織や骨格筋において糖の取り込みを促進し、糖代謝に対しても保護的に作用する。ECにおいて老化に伴う内在性SNCA発現低下はインスリンによるeNOS活性化の減弱化を起こし、また、老化に伴う液性因子としてのSNCAの低下はAkt-eNOS活性化を減弱させることより毛細血管拡張に伴うインスリンの骨格筋間質への動員及び骨格筋のインスリンレセプターへの結合を低下させ、インスリン抵抗性の病態に関与する可能性がある。

自由記述の分野

老年医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではSNCAは高血圧とインスリン抵抗性を加齢性疾患としての観点から共通病態基盤として結びつける分子となり、高齢者の予後に強く関連する心血管疾患に対する新規治療標的分子となり得ることを提唱できるものである。更に、SNCAは循環血液中に液性因子として存在し、全身の臓器で機能している可能性がある。現在までの我々の検討では、血管内皮の他、脂肪組織、骨格筋、マクロファージなどで新規機能の可能性を見出しており、加齢に伴う低下が各種加齢性疾患に関連している可能性がある。また、加齢や疾患によりSNCAの凝集による分子形態変化が生じる可能性もあり、それに伴う毒性や機能喪失に伴う病態への関与も想定される。

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公開日: 2025-01-30  

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