• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

ALアミロイドーシスにおける線溶系マーカーPAPの重要性とメカニズム解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K07391
研究機関熊本大学

研究代表者

上野 志貴子  熊本大学, 病院, 助教 (40571047)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードALアミロイドーシス / PIC
研究実績の概要

ALアミロイドーシスにおいては、PAP/PICが優位に上昇し、ALアミロイドーシスの診断に有用である。
我々は2013年5月から2021年4月までに熊本大学病院で全身性ALアミロイドーシスと診断され、フォローアップを受けていた患者28名からデータを収集した。PAP値は心臓あるいは腎臓のいずれかのみに病変を有する症例よりも心臓と腎臓の双方に病変を有する症例で有意に高値であった。これは、PAPの上昇は沈着したアミロイドの量に関係することが示唆される結果であった。さらに、診断時にPAPの中等度以上の上昇を認めた患者において解析したところ、6ヵ月時点では血液学的奏功とPAPの低下率は関連を認めないが、12ヵ月時点では血液学的奏功群では有意にPAP低下率が低かった。
次に、PAPの低下と予後との相関について検討したところ、PAPの低下が得られない症例は予後不良である、つまりPICの低下率は予後予測因子であることが言えた。
上記結果を、今年度の日本血液学会総会で発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

CAR-T療法の導入など、臨床の他業務に忙殺され、研究の時間の確保が困難。

今後の研究の推進方策

まずは上記データをまとめ、2023年度に日本血液学会総会で発表するとともに、論文化する。その後、メカニズムの解析のためのin vitroの実験を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究が申請時の予定通りに進んでいないため。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi