研究課題/領域番号 |
21K07411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 直輝 東北大学, 大学病院, 助教 (70451599)
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研究分担者 |
割田 仁 東北大学, 大学病院, 助教 (30400245)
青木 正志 東北大学, 医学系研究科, 教授 (70302148)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ALS |
研究成果の概要 |
本研究では自律神経・感覚神経への分化培養プロトコールを最適化し、マイクロ流体デバイス内での軸索束形成を確認した。マイクロ流体デバイスを用いて細胞体と軸索を分離して運動ニューロンとのAxon-seq比較解析を行い、ALSの病態で障害の少なさと関係する16 遺伝子を絞り込んだ。またin vivoの実験系としては、FUS変異ノックインマウスを樹立し、バッククロスの上、安定したコロニーを樹立した。神経筋接合部をプロテオミクスで解析し、新たな病態関連蛋白を見出すことができた。細胞および個体レベルの知見を積み重ねて、ALSの新規治療標的となりうる分子を同定していく。
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自由記述の分野 |
神経内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのALS病態研究は神経細胞体に注目したものが多く、ニューロンの特徴的な構造である軸索病態に真正面から取り組んだ研究はほとんどなかった。本研究はiPS細胞活用における問題点である発生と老化病態の違いにも留意しつつ、マウスやヒト剖検脳も駆使し、形態と機能の相関を検討し、軸索における恒常性維持機構の各機序の相互作用についても解析を進める。ALSの病態を軸索という構造・機能から捉えなおすことで、新たな治療法開発へとつなげることが期待される。
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