パーキンソン病(PD)は進行性の神経変性疾患であり、年々患者数は増大している。我々はPD患者の血清を用いたメタボローム解析でポリアミン代謝変動と毒性物質アクロレインの上昇を発見した。アクロレインの細胞応答を解析した結果、リン酸化JIP4を介した新規メカニズムでリソソームが微小管形成中心に集積しオートファジが誘導されることを見出した。本応答は酸化ストレスに対する細胞防御機構であった。さらに、毒性なくリソソーム集積を誘導する化合物をスクリーニングし、アルベンダゾールがリソソーム集積を伴うオートファジーを誘導し、PD原因タンパク質a-Synucleinを分解することを見出した。
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