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2023 年度 研究成果報告書

多系統萎縮症モデルマウスを用いた画期的ミクログリア標的療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07438
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

松瀬 大  九州大学, 大学病院, 講師 (70596395)

研究分担者 山口 浩雄  九州大学, 大学病院, 特任講師 (00701830)
真崎 勝久  九州大学, 大学病院, 講師 (90612903)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード多系統萎縮症 / モデルマウス / ミクログリア / α-Synuclein
研究成果の概要

私たちが作成した新規多系統萎縮症(MSA)モデルマウスにて、組織学的にはミクログリアの著明な増加がみられ、病態への関与が考えられた。CSF1R阻害薬にてミクログリアの一部を除去すると、運動症状、組織学的所見はむしろ悪化することが分かり、single cell RNA sequencingにより、病態の悪化に関与するミクログリアの同定を行った。をまた、α-Synuclein除去治療も行い、発症前投与では有効性を見出した。またα-Synucleinのオリゴマーは発症前に発現がピークとなるのに対し、リン酸化α-Synucleinは病期の進行とともに徐々に蓄積することが分かった。

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多系統萎縮症はいまだ治療法のない、最重症の神経難病の一つである。その治療法の確立のためには、まず病態を解明し、病態の増悪に関わる因子を明確にすることが必要不可欠である。私たちはそのために、多系統萎縮症の病態を反映し、また急速に進行するマウスモデルを作成した。進行が早いこのモデルを解析することで、本疾患の病態の解明や、治療薬の効果判定が速やかに可能となる。本研究で、病気の要因と考えられるα-Synucleinの動態や、病態増悪に関わるミクログリアの特徴、また適切な治療介入時期について新たな知見を得ることができた。現在進行中のさらなるモデル動物解析や候補治療薬の実験により、研究の進歩が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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