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2023 年度 研究成果報告書

MOG抗体関連疾患の臨床表現型と重症化に関する分子免疫病理学的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07453
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

高井 良樹  東北大学, 大学病院, 助教 (40725743)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードMOG抗体関連疾患 / 中枢性炎症性脱髄疾患 / 補体 / ADEM
研究成果の概要

MOG抗体関連疾患(MOGAD:Myelin oligodendrocyte glycoprotein antibody-associated disease)は、髄鞘最外層に発現するMOGの立体構造を認識するMOG抗体の発見により確立された疾患概念である。その、臨床表現型は多様であり、重症度や治療反応性は症例により異なるが、その要因は不明であった。我々は、本研究において髄腔内で選択的に産生されるMOG抗体が、皮質脳炎や急性散在性脳脊髄炎の臨床表現型に関与すること、髄腔内の活性補体が重症MOGAD症例で上昇すること、血管周囲に沈着する補体の活性レベルが個々の症例で異なることを明らかにした。

自由記述の分野

神経免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

MOG抗体の存在は古くから知られていたものの、臨床的な意義が再発見されたのは比較的新しく、その根本的な病態が不明な点も多く残されている。特に、重症例や再発抑制困難例が時に認められるものの、その治療法が定まっていない。本研究では、その一端が活性補体に見出される可能性を発見した。これは、今後本疾患を治療する上で、大きな影響を与えうるものと考えられる。一方で、補体活性のレベルが症例毎に異なることも重要な発見であり、抗補体治療を一律に適応することは不適切であることも示唆している。

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公開日: 2025-01-30  

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