研究課題/領域番号 |
21K07454
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
代田 悠一郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60804143)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 脳磁図 |
研究実績の概要 |
本研究では、大局的に発作関連部位を同定するために大規模脳磁図データを用いた検討を行い、脳局所の興奮性を精密に判定するために経頭蓋磁気刺激等の非侵襲的脳刺激法を用いた研究を行うものである。最終的な両者の統合を目指し本年も研究を遂行した。主な成果として、① 経頭蓋直流電流刺激(tDCS)実施下での脳磁図計測が技術的に可能であり、フィルタリング手法であるtemporally extended signal space separation (tSSS)により精度が向上することをファントムモデルを用いて示した(Shirota et al. Frontiers in Human Neuroscience 2023)。② tSSSパラメータの適切な設定が電源推定において重要であると第52回日本臨床神経生理学会学術大会において一般演題として公表した内容を発展させ論文を執筆し、現在リバイズ中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
脳磁図計測においては一定の成果が得られたが、脳刺激法との組合せについて十分検討できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
脳刺激下での計測を実現し、同時計測の有用性を確立する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が予定より遅れ、次年度使用額が発生した。脳磁図計測のデータ管理などを適正に行うなどのために次年度使用予定である。
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