研究課題/領域番号 |
21K07460
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
三瀧 真悟 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (10625817)
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研究分担者 |
長井 篤 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40273940)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 間葉系幹細胞 / アミロイドβ / APPマウス |
研究実績の概要 |
1) ADモデルマウスにRECを移植した:アミロイド前駆体蛋白(APP)を過剰発現した、7月齢のADモデルマウス(APPマウス)の両海馬(ブレグマから2.06㎜後方、1.75㎜左右、1.75㎜の深さ)にRECあるいはPBSを投与した。検体数はREC投与群、PBS投与群、SHAM群それぞれ、10例ずつおこなった。。
2) RECの治療効果を行動学的に評価した:RECを投与後10週間で、Morrisの水迷路を用いて、REC移植による治療効果を行動学的に検証した。その結果、REC投与群において、有意差は得られなかったが、記憶障害の軽減傾向が認められた。
3) RECの治療効果を病理組織学的に検証した:RECあるいはPBSを投与後、11週目に脳を取り出し、Aβの減少の有無を病理学的に検証した。海馬および大脳皮質を抗Aβ抗体で染色し、Aβプラークの数や領域の変化を検証した。その結果、REC投与群では海馬領域のAβ陽性神経細胞の有意な減少を認めたが、ELISAによる量的比較では、可溶性、不溶性とも有意な差は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度予定していた計画はおおむね終了したが、ELISAではAβ発現量に有意な差が見られなかった。治療効果判定時期を再検討する。
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今後の研究の推進方策 |
ELISAでAβの発現量に有意差が認められなかったことから、治療効果の判定時期を2か月遅らせて、再度ELISAでの評価を行う。
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