研究課題
NMJを介した運動ニューロンと骨格筋の相互作用を機能的に解析するため、疾患モデルの開発が必要である。しかし、このようなNMJのシナプス機能を解析できるモデルは乏しい。本研究では、ヒトiPS細胞を使用した神経・筋共培養システムを構築し、その機能性を明らかにすることで、神経筋疾患の病態解析に応用することを目指している。ヒトiPS細胞から誘導した運動ニューロンと骨格筋を共培養し、NMJ形成を経時的に解析した結果、NMJを経時的に捉えることに成功した。さらに、プローブの表面処理や培養条件の検討により、骨格筋培養と神経筋共培養をより安定させる方法を開発した。また、PDMSで作製したデバイス上でiPS細胞由来筋芽細胞を三次元培養し、骨格筋マーカーの発現およびサルコメア構造を確認した。これらの手法を応用して、NMJの機能解析を進めている。
2: おおむね順調に進展している
iPS細胞由来三次元骨格筋の構築に成功したため、概ね順調に進捗していると考えられる。
三次元組織の機能性を評価していく予定である。
効率的な研究費の使用により、次年度使用額が生じた。翌年度分と合わせて、実験試薬や実験器具等の消耗品の購入等にあてる予定である。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 2件)
Journal of Neuroscience
巻: 42 ページ: 8881-8896
10.1523/JNEUROSCI.0455-22.2022
生体の科学
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